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キャスト >> Richard Pryor, Mel Brooks, Dave Chappelle, Mike Epps, Whoopi Goldberg, Jesse Jackson, Quincy Jones, George Lopez, Paul Mooney, Stan Shaw, Michael Schultz, Lonette McKee, Richard Pryor Jr. ...
監督 >> Marina Zenovich
脚本 >> P.G. Morgan
プロデューサー >> Sara Hutchison
ジャンル >>Documentary
制作国 >>USA
フォーマット >>長編映画
総合ポイント 4.5点/5 点満点中
内容 >> 4  演技 >> N/A  演出 >> 4  音楽 >> 5 

 100本映画
さすがのTV放送映画嫌いの私もこれは即効に見た。リチャード・プライヤーがコメディの神で、マイケル・ジョーダンがバスケットの神だと、私は信じている。NBAだとマイケル・ジョーダンの後継者は?という問題がいつも論議されているが、ジョーダンは神なのでその後継者など出て来る筈がないので論議は時間の無駄だと思っている。同様にプライヤーもね。大好きなデーモン・ウェイアンズ、そしてエディ・マーフィだって、リチャード・プライヤーには敵わない。彼等がやってきた事は、全てリチャード・プライヤーが既にやっていたと思っていい。でも、同じ神でもプライヤーとジョーダンはちょっと違うんだよね。ジョーダンは天性の神なら、プライヤーは努力型の神。悩み、傷つきながら、それをバネにして神に君臨したタイプ。生い立ちからもう苦悩だもの。

このドキュメンタリーはプライヤーがアメリカのTVに初出演した頃から追っている。その頃にプライヤーをクラブで見たのが、当時はもうベテランのコメディアンだったNipsey Russell / ニプシー・ラッセル。マーティン・ローレンスやエディ・マーフィにタイラー・ペリーなどの黒人コメディアン及び俳優が、女装して映画やTVに出ているが、それのパイオニアが二プシー・ラッセル。そのラッセルは、プライヤーを見て「あいつはビル・コズビーやってるだけだね」と言ったという。そう、最初の頃のプライヤーは当時人気のあったビル・コズビーのスタイルを真似していただけだったのだ。誰も書いてはいないけれど、これは後のプライヤーの芸の幅を広げされたと思っている。ビル・コズビーはストーリーテラー。プライヤーはマルチだけど、プライヤーの「マッドボーン」のネタはコズビーを彷彿させる、いや超えたストーリーテリングである。このコズビーの真似が、マッドボーンの基礎を作ったというのは、私が長年研究した結果の持論なのでこの映画には全く出てこないよw。

時代と共にプライヤーを追っている。プライヤー関係者が当時を語る。もちろんプライヤーの左腕Paul Mooney / ポール・ムーニー、当時のマネージャー、当時の彼女、「Blazing Saddles / ブレージングサドル (1974)」でプライヤーを脚本家として雇ったメル・ブルックス、プライヤーの映画を数々撮った監督Michael Schultz / マイケル・シュルツ、プライヤーを尊敬するウーピー・ゴールドバーグにデイブ・シャペル、友人で俳優のスタン・ショウ、そしてリチャード・プライヤーの息子、そして最後の妻となった出たがりジェニファー・リーなどが語っている。私にとってはそんなに目新しい情報はあんまり無かったけれど、プライヤーのあの有名なお婆ちゃんがTV出演している映像があって面白かった!プライヤーのお婆ちゃんは売春宿の元締め。そのTV出演では「ビリヤード場経営」になっていた。多分ビリヤード場も実際に経営してたのかも?それとも売春宿は、表向きビリヤード場だったのかもしれない。なので、プライヤーのお母さんもそこで働かされ、お父さんはピンプ的な人だったらしい。そんな所で育ったので、プライヤーも性的虐待の被害者。町で尊敬されていた市長もこっそり通っているのを知ってしまう。っていうのは、この映画には全く出てこないからねw。

最後の妻となったジェニファー・リーが元々女優志願だったからか、出たがりでしかも気が強くて私はちょっと苦手なんだけど、その彼女がプライヤーの元カノであるパム・グリアについて面白い事を話していた。その売春宿の元締めであるお婆ちゃんは、パム・グリアをかなり気に入っていて、プライヤーに結婚を勧めていたらしい。パムは誤解されがちだけど、決してパーティガールではない。今はハリウッドから離れ、大自然デンバーで馬と共に暮らしている自然派女性。しかもプライヤーがそれまで付き合っていた女性とは違って、パムにはちゃんと確立したキャリアがあった。そんなパムをお婆ちゃんは物凄く気に入っていたらしい。だからパムもプライヤーが自分と結婚してくれるものだと信じていた。それであの有名な婚約発表パーティの逸話がある。パムはプライヤーと婚約すると皆に話し、ケーキを用意した。けど、そこで別の女性と結婚する事を発表しちゃう。しかもパムはその別の女性との結婚式に呼ばれていないのに出席。パム嬢、やっぱり強ぇーーー!!!

そしてプライヤーは麻薬にどんどんそれまで以上にのめり込んで行く。麻薬には弱かった。彼の中に潜む悪魔。それによってキャリアも浮き沈みが激しくなる。最後にはその麻薬のせいで、焼身自殺を図ってみたり、しまいにはMS(多発性硬化症)にまでなってしまう。別の神マイケル・ジョーダンも、ギャンブルに弱いという弱さを持ってたりするよね。

数多いリチャード・プライヤーのスタンダップライブ映像の中でも好きなのが「Richard Pryor Live on the Sunset Strip / 日本未公開 (1982)」。焼身自殺後の初のステージ。さすがコメディ界の神!と思わせる最初から最後まで素晴らしい作品なんだけど、この映像は初日じゃなくて2日目の映像だった。初日はなんと90分の予定が60分で終わらして舞台を去っている。観客もブーイング。自分でやっていて何か調子が悪いと思ったらしく、ステージを勝手に去ってしまっている。その映像が見れるのは貴重。なのにその次の日は正に神がかったステージを披露。あの「マッドボーン」は伝説になっている。そしてそのコンサート映画は記録に残る成績と評価(ロジャー・エバートは満点)を得た。アルバムもグラミーを獲得。ね、神やろ??

リチャード・プライヤーの101、入門的にはいいかな。これを機にもっとコメディ界の神を知って貰いたい!

写真はプライヤーのハワイの別荘。日本風に作られている。プライヤーは日本マニアで、日本刀とか大好きだった。ちなみにプライヤーの先駆者レッド・フォックスは晩年にアジア人女性とばかり結婚していた。そして後継者のデイブ・シャペルも日本好きで、アジア系の女性と結婚。まあ偶然かもしれないけど、いちよう。
(1127本目)

 レビュー
God of comedy but not almighty...
コメディの神リチャード・プライヤーのドキュメンタリー作品。リチャード・プライヤーが最初にTVに登場してからを追う。

リチャード・プライヤーの自伝本に、その左腕であったポール・ムーニーの回想録、果ては恋人だったパム・グリアーの自伝本を読んだ私には、このドキュメンタリー映画に真新しい情報は殆ど無かった。初心者向けのウィキペディア的な作品ではある。しかし、リチャード・プライヤーの息子や昔の恋人達が出て来るのは面白かった。一緒に制作会社を作って仲違いしたジム・ブラウンや、先に書いたように恋人だったパム・グリアが出てきてくれると、本当は面白いのだが、さすがにそれは無かった。真新しい情報は無かったが、一番最初に出た番組の映像や、プライヤーが売春宿を経営していたあの有名なお婆ちゃんと一緒に出た番組の映像などは珍しいし、問題となったイベントの音声が聞けるのも貴重。いまや伝説となっているサンセット通りでのコンサート映画は、初日じゃなくて2日目の映像で、初日は散々だった。その映像が見れるのも凄い。

リチャード・プライヤーはコメディの神だと、誰もが口を合わせて言う。しかしキリスト同様に最後は受難だった。自分の中の悪魔と戦い続け負けた。そしてプライヤーは死んだ後に人々が「俺の写真を見ただけで笑ってくれれば嬉しい」と語っている。いつだって笑っちゃうよ、神様。
(Reviewed >> 6/6/13:TV放映をDVDに落として鑑賞)

 トリビア
天才コメディアンのリチャード・プライヤーのドキュメンタリー。トライベッカ映画祭にて上映。その後ショータイムにて放送。

 オフィシャルサイト
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt2401223/
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Last Modified: 2013-03-27
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