●● レビュー
怒りと許し。
18年目の結婚記念日を目前に、夫から家を出て行けと言われ、挙句の果てには言葉の暴力と、夫の浮気による隠し子発覚。最悪な状態の中での、1人の黒人女性の怒れる日記。女は、日記を書く事で感情を表に出す。女は、行き場所を失い、お婆ちゃんの家にとりあえず向かう。お婆ちゃんは、働く術をも知らない女に、仕事の見つけ方から教える。お婆ちゃんは、過激に振舞う。まるで女を現実から引き離すかのように、わざと過激だ。女は男に出会う。女は、夫の影を引きずり、男の優しさに戸惑う。初めて感じる男の優しさ。その男の優しさで、女は夫を許した。1文も受け取らずに夫と別れる。女は夫を許したと思っていた。しかし、あのたった一言で...
男と女が美しいジャズに合わせて踊る。男は、汚れた作業服をまとい、女は、ウェイトレスの制服のまま踊る。美しいジャズ音楽と男の汚れた作業着の襟元が、この映画ではなぜかマッチしていて、スクリーンには美しさとジャズらしい妖艶さが漂う。
そしてゴスペルが流れると、力強いパワーをスクリーンから感じる。
この映画での音楽は、許しを意味している重要な役割。
この作品の面白さは、その女だけのストーリーだけで終わらない所。もう1組みの男と女が、また違うドラマを生む。上の男と女の話しとは、また違う角度で「怒りと許し」を表現しているのだ。その2組がクロスオーバーし、また他の人々の話しも重なり合い、人それぞれのドラマを映し出し、より深い物語を生む。
感動的なラストは、女の母親が言っていた、本当の意味の「許し」を私達に教えてくれる。
(Reviewed >> 4/23/05:劇場にて)
●● トリビア
本作品に出演しているゴスペル舞台俳優&プロデューサーのタイラー・ペリーの人気の舞台「Diary Of a Mad Black Woman」の映画化。本作品でもペリーが演じているMadeaおばあさんのシリーズ舞台で人気になり、南部から大都市へとツアーをしていた。ブラック週刊誌の「JET」の表紙を飾る程の人気になり、映画化へ。
本作で、主演の演じるのは若手実力ナンバー1のキンバリー・エリズ(「John Q/ジョンQ」)。エルズの夫役にTVシリーズ「The Practice/ザ・プラクティス」のスティーブ・ハリス。共演には、「Jugle Fever/ジャングル・フィーバー」のシシリー・タイソンや、「Butter」や「The Brothers」のシーマー・ムーア、人気ゴスペルシンガーのドニー・マクラーキン等。
全米公開館数わずか1483館にて、初登場第1位を獲得。
●● サウンドトラック
1. Purify Me - India Arie
2. Sick And Tired - Monica
3. Different Directions - Angie Stone
4. Things I Collected - Tamia
5. I Wanna Swing - Cheryl Pepsi Riley
6. I Wanna Love Again - Natalie Cole
7. Fallen In Love - Darlene McCoy
8. Ain't It Funny - Heather Headley
9. One Of Us - Cheryl Pepsi Riley
10. I Wanna Be Free - Patti Labelle
11. Father Can You Hear Me - Tamela Mann
12. Take It To Jesus - Tamela Mann