『
Michael / マイケル (2026)』の話題が尽きず、マイケル・ジャクソンの故郷インディアナ州も今年は何だか話題に事欠かさず熱い。何て言ったって、アメフトではあまり強豪と言えなかったインディアナ大学が、今年のはじめに大学アメフトで優勝した。そして優勝に導いたクォーターバックがドラフト1位指名でNFL入り。これは大学アメフトを知る者にとってはかなりの驚きである。と、話題がズレた。そして
突然思い出したので、ツイッター(わざと)にも書いたが、マイケル・ジャクソンやジャクソン家と同郷なのが、元アメフト選手でもあるフレッド・ウィリアムソンだ。70年代には、ブラックスプロイテーション帝王として君臨し、かつて切磋琢磨した仲間たちをインディアナ州ゲイリーに呼んで制作したのが、『
Original Gangstas / ホットシティ (1996)』だ。原題『オリジナル・ギャングスタ』がピッタリである。が、今となってはダサくてイミフな邦題だった『ホットシティ』熱い街が、真になった感はある。『マイケル』のお陰だけど。という訳で、それをツイッターに書いた数日後に、夫がなぜか観始めたので、私も一緒に観ることにした。前置き長くてごめんね。
貰うことが難しいシルバー・スターの勲章を獲得し、戦場に居たジョニー・バーローズ(フレッド・ウィリアムソン)。しかし、上官から理不尽な命令をされ、パンチでやり返してしまったジョニーは、不名誉除隊でロサンゼルスに戻ってきた。いきなりティーンから攻撃されうなだれていた所、酔っ払いだと思われ、警察に連れていかれてしまう。そこには、ジョニーが大学時代にアメフトの有望選手だったことを覚えている者がいて、事なきを得る。そして、仕事を貰おうと入ったレストランで、昔ジョニーと対戦したことのあるマリオ・ラコーニ(スチュアート・ホイットマン)とナンシー(ジェニー・シャーマン)と出会う。マリオは、ジョニーに仕事をやると言うが、恐らく堅気の仕事ではないと察したジョニーは断った。ジョニーはホームレスで食べるのもままならない中、食べる術を教えてくれたのが不思議な男セオドア教授(エリオット・グールド)だった。そんな中、マリオのラコーニ一家はライバルマフィアのダ・ヴィンチ一家と闘争が激化していき...
フレッド・ウィリアムソンの初監督作品です。何でもその次の年に公開された『The Farmer』という作品に激似らしいですが、最初だけ似ている気がする。それだけあってか、物語は割りと面白い。意外な予測不能な展開が多い。ちょっとだけ補足すると、軍を不名誉除隊すると中々再就職は難しい。劇中でもそれは十分に垣間見られる。ジョニーがとにかくついていない。真面目にやろうとしても、世間がそうはさせない。なので、ちょっとジョニーに情が移ってしまうという、物語の面白さはある。そして、初監督としてのフレッド・ウィリアムソンなのですが、病院の看護婦が見事に皆金髪美女、そしてその金髪が廊下を歩く姿を無駄に長回し。うん、らしい! だが、ジョニーが強いのか弱いのかはよく分からなかった。冒頭では若い2人に襲われてあっさりとやられ、警察2名のもあっさりやられるのだけど、銃を持った時から急に最強。マフィアたちをアレよという間にメッタメッタ。しまいには、ブルース・リーよろしく怪鳥音発して構えてしまう。アクションシーンがいまいちなんですよね。あっさりしている。でも最後に映し出されるメッセージが政治的で、そしてウィリアムソンらしい強さと抵抗を感じた。
突っ込みをしながらワイワイと観てしまった。そうこういう突っ込みこそ、ブラックスプロイテーションの醍醐味。流れる音楽も軽快で良い。だけど、最後のメッセージに、こうやってコミュニティを代表しようという姿勢はあるんだよねーと、熱いメッセージにこちらの魂も熱くなる。さすがブラックスプロイテーション帝王フレッド・ウィリアムソン。何を求められていたのか彼は理解していたのだ。