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キャスト >> Roger Guenveur Smith (Huey P. Newton)
監督 >> Spike Lee
脚本 >> Roger Guenveur Smith
プロデューサー >> Steven Adams, Marc Henry Johnson
ジャンル >>Drama
制作国 >>USA
フォーマット >>TV
総合ポイント 4.75点/5 点満点中
内容 >> 5  演技 >> 5  演出 >> 4  音楽 >> 5 

 100本映画
主張の強い男ロジャー・グーンヴァー・スミスの真骨頂『A Huey P. Newton Story』

ロジャー・グーンヴァー・スミス、グーンヴァーの主張が強い。ロジャー・スミスだったらグーグル先生の検索では埋もれてしまうありきたりな名前だ。そんな主張の強い名前を持つロジャー・グーンヴァー・スミスは、スパイク・リー作品でおなじみの顔だ。『American Gangster / アメリカン・ギャングスター (2007)』で、戦地でヘロイン調達する悪い軍人役が私は好きです。そんなロジャー・グーンヴァー・スミスがロドニー・キングを演じた独り舞台『Rodney King / ロドニー・キング (2017)』を制作し、その前にそういえばヒューイ・P・ニュートンの方を書いていなかったじゃん!と、その前に観た。旧知のスパイク・リーが監督。スミスが1人で戯曲を書いている。

ヒューイ・P・ニュートンとは、ブラック・パンサー党(黒豹党)の設立者の1人。ヒューイという名前はアニメ『ブーンドックス』に受け継がれた。そして彼もミドルネームの頭文字「P」の主張が強い。実はこのミドルネームのせいで、幼い事はいじめられたらしいが、お母さんがPを取る事は許さなかったそうだ。話を戻すと、ブラック・パンサー党とは、マルコムX亡き後、自衛武装をし革命を起こそうとしていた。そのブラック・パンサー党の歴史はヒューイ・P・ニュートンの歴史でもある。いや、あの時代を駆け抜けた男たちの歴史であろう。とはいえ、皆さんご存知だと思うが、私は熱烈なるキング牧師のフォロワーであり非暴力こそ最善の策だと思っている人間だ。しかし、ヒューイ・P・ニュートン(とフレッド・ハンプトン、そしてマルコムXは言わずもがなの3人)だけはなぜか惹かれる部分がある。彼が書いた自伝「白いアメリカよ、聞け」にはとても感化された。なので『ムーンライト』でオスカーと黒人について書かせてもらった時に、その日本語タイトルをオマージュさせて頂いた程だ。ヒューイ・P・ニュートンの何が好きかというと、とても柔軟な所。マルコムXにBMFのジョージ・ジャクソンなどにとても影響を受けていながら、それでも自分というしっかりとした芯を彼らからは感じる。他にも色々な物・人から影響を受けているのが伺える。自伝でも触れているが、映画『Black Orpheus / 黒いオルフェ (1959)』を高校生の頃に観て、多大なる影響を受けている。彼は高校生にしてこの映画を観て、死というものを見つめ、そして悩み深く考えている。この舞台でも、『黒いオルフェ』と死について語っている。

と、先にヒューイ・P・ニュートンについて語ってしまったが、この舞台は小さく低いお立ち台に椅子とマイクとロジャー・グーンヴァー・スミスのみ。その周りを囲むように柵があり、その向こう側に観客がいる。柵越しにロジャー・グーンヴァー・スミス演じるヒューイ・P・ニュートンを観る事になる。この舞台は演じるというか、ヒューイ・P・ニュートンの魂が移り込んだロジャー・グーンヴァー・スミスが語るという方が正解かもしれない。ヒューイ・P・ニュートンが柵越しの観客に語り掛けていく舞台。そしてスパイク・リーの『The Original Kings of Comedy / キング・オブ・コメディ (2000)』や『Passing Strange / 日本未公開 (2009)』がそうだったように、スパイク・リーはそのままの舞台を映像化するのではなく、映像に細工してチョイ足しする。実は私はそれがちょっと嫌いだったんだけど、今回ばかりはそれがいい方向へ向かった。今回は演じているロジャー・グーンヴァー・スミスのバックに実際の映像や、『黒いオルフェ』の映像をはめ込んでいた。観客の創造を容易にしていた。

そしてこの舞台の凄い所は、観客を巻き込んだ所だろう。時には語り掛け、時には一緒に歌まで歌う。観客との一体感が素晴らしかった。ロジャー・グーンヴァー・スミス、名前だけじゃなく存在感の主張も強い!最高だ。
(1600本目)

 レビュー
"See these people always just wanted to believe in the image that they created of me but they never really wanted to believe in me, doin' the things that I really felt were important to me"
(Reviewed >> 11/8/17:DVDにて鑑賞)

 トリビア
監督を担当したスパイク・リーの作品で御なじみの俳優ロジャー・グーンヴァー・スミスがブラックパンサーのリーダーだったヒューイ・P・ニュートンの扮した1人芝居を映像に収めた。
彼はこの舞台でオビー賞を受賞している。

 サウンドトラック
1. "Ballad of a Thin Man" - Bob Dylan
2. "Manha de Carnaval" - Marc Ribot
3. "Tighten Up" - Roger Guenveur Smith
4. "Juicy" - Roger Guenveur Smith
5. "Where is the Love" - Roger Guenveur Smith

 オフィシャルサイト
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0278490/
http://en.wikipedia.org/wiki/A_Huey_P._Newton_Story
http://www.allcinema.net/prog/show_dvd.php?num_sid=571851

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