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●● 100本映画 "Tell everyone."90年代のブラックムービーブームの波に乗り3部作までなった黒人ホラーの決定版『Candyman / キャンディマン (1992)』。今度は『Get Out / ゲット・アウト (2017)』が作ったブラックホラーブームの波に乗るべく、29年の時を経て『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールによって伝説のキャンディマンよみがえる! 監督には制作にこだわりを感じさせる『Little Woods / ヘヴィ・ドライヴ (2018)』や『マーベルズ』のニア・ダコスタ。今回、要となるキャンディマンを引き継ぐのが、ジョーダン・ピールと『Us / アス (2019)』で一緒だったヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世。そして舞台もオリジナルのシカゴのカブリーニ・グリーンへ戻った。 1977年、シカゴのカブリーニ・グリーンでホームレスで片手はフックだった男シャーマン(マイケル・ハーグローヴ)が子供たちにキャンディを配っていたが、その一つにカミソリが混ざっていた。警察官はキャンディを配っていたシャーマンを殴り殺した。しかし、その後もカミソリ混じりのキャンディが出回り、シャーマンの無罪が証明されたが遅かった。それから時を経て2019年。カブリーニ・グリーンも元の姿はなくジェントリフィケーションが進んでいた。その高級アパートに越してきたのが画家のアンソニー・マッコイ(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)と恋人のブリアナ(テヨナ・パリス)。アンソニーは、コイン・ランドリー店のバーク(コールマン・ドミンゴ)からシャーマンの話を聞く。カミソリの犯人は別で鏡の前で「キャンディマン」の名前を5回唱えると殺人鬼となって現れるという。その伝説をアートにしたアンソニーだったが、アンソニーにも変化が出始める... オリジナルの良さを再現しつつ、また舞台をカブリーニ・グリーンに戻したことで、2・3作目から上手く軌道修正したリブート作品。それだけでなく、昔から続いていたが、最近は特に関心を持たれている警察官による過度な暴行という題材も上手く取り入れている。先に記したように「昔から続いている警察官の過度な暴行」が分かりやすく描かれているのが素晴らしい。そしてヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世がオリジナルのトニー・トッドのように体格に恵まれ、そして何より高貴で知性がある。設定をオリジナルに軌道修正したのが功を奏した。オリジナルへのリスペクトが十分に感じられる。 オリジナルの時に書いた400年の怨念。それもエンディングにて見事にリベンジを果たそうとしている。「キャンディマン」の名前を唱える時、それは400年の怨念を晴らす時となった。時に合わせ殺人鬼も変化しているのだった。しかし時が変わろうとキャンディマンは苦痛と苦悩と暴力を受けた被害者のシンボルであり、キャンディマンは現実社会で起きていることを反映する鏡でもあることは変わらない。 (1808本目) (Reviewed >> 8/29/21) |
●● トリビア 1992年のカルト作品『キャンディマン』を、『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールがプロデューサーとしてリメイク。監督は、映画『Little Woods』や、TVシリーズ『Top Dog』のニア・ダコスタ。主演には、『アス』や『アクアマン』で知られるヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世。
全米公開予定日が、新型コロナウイルスのために6/12→9/25に変更になり、更に10/16と伸びている。再び変更となり、10/16/2020→2021年に変更。 |
●● その他 |
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●● インフォサイト https://www.imdb.com/title/tt9347730/https://en.wikipedia.org/wiki/Candyman_(2020_film) https://www.allcinema.net/cinema/378418 |
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