●● レビュー
女性達が変えた歴史
1955年12月1日、アラバマ州モントゴメリーで1人の黒人女性が白人男性にバスの席を譲る事を拒否した。42歳になるその女性はローザ・パークス(アンジェラ・バセット)。ローザはその為だけに逮捕された。その出来事はアメリカの歴史を変える第一歩になったのだった。
映画はローザ・パークスとその夫のレイモンド・パークスとの仲と、もちろんバスボイコット事件に至るまでの物語が中心になっている。なぜか映画ではレイモンドがNAACPを毛嫌いしているが、実際にはレイモンドがローザを感化する形だった。映画でどうして夫レイモンドがあのように描かれたのかは疑問が残る。だが、映画としてアンジェラ・バセットがローザ・パークスを演じているのを見るのは、見ごたえがあって嬉しく思う。これ以上を望むのは無理なほど、完璧なキャスティングだ。キャスティングといえば、ローザの母を演じたシシリー・タイソンの存在感と優しさが忘れられない。また、キング牧師を演じるのがキング牧師の実の息子であるデクスター・キング。声といい父親ソックリな彼が再現するキング牧師のスピーチは、貴重な映像であった。
実はバスの席を譲らなかったのは、ローザが始めてじゃなかった。更に3人の女性が存在した。映画でも少ししか語られなかった3人だが、どうしてローザがこのように公民権運動の代表となったのか... それはアンジェラ・バセットが演じて見せたように、高貴で品のある女性だったからなのかもしれない。
(Reviewed >> 2/3/07:DVDにて観賞)