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キャスト >> Mos Def, Bahamadia, KRS-One, Medusa, Talib Kweli, Sway, Craig G, Robert Garcia, Juice, Supernatural, Jurassic 5 ...
監督 >> Kevin Fitzgerald
脚本 >> 不明
プロデューサー >> Paul Devlin, Henry Alex Rubin
ジャンル >>Documentary
制作国 >>USA
フォーマット >>長編映画
リリース(日本) >>04/16/2005
総合ポイント 4.25点/5 点満点中
内容 >> 4  演技 >> N/A  演出 >> 4  音楽 >> 5 

 100本映画
ヒップホップのドキュメンタリー。と言ってもフリースタイルを追ったドキュメンタリーね。フリースタイルと言っても、ヒップホップに無知な人には何のことだか分からないよね。まあ簡単に言うと、即興で行うラップの事。所謂既成のライム(詩)に既成の音をのっけた曲ではない。大会とかではDJが音を用意してくるけど、その辺の公園とか広場とか...家とかでは、ビートボックスやってくれる人が居たり、本当に何もない所でライミングするのもフリースタイル。このドキュメンタリーの冒頭の言葉を借りれば「ルールなどない」。とにかく人が自分の思いのたけをオリジナルでラップすれば、それはフリースタイルなのである。

しかしその形も色々。バトル形式もあれば、みんなで輪になってやる場合もある。サイファーは、今では黒人専門チャンネルBETの「BET ヒップホップ・アワード」ですっかりお馴染みだし、その式典の目玉になっている。バトルでは相手をこき下ろすのが主。ドキュメンタリーの中で確か「ザ・ラスト・ポエッツ」のメンバーだったと思うけど、彼は「バトルは喧嘩しているようで暴力的に見えるかもしれない。でも暴力的なんかじゃなくて、ユーモアも見られるんだ」と語っておりました。なんていうか、黒人のラップの歴史について語られる時に「ダズンズ」が出てくるけれど、フリースタイルのバトルはそれと直結しているのがよく分かる。このドキュメンタリーで語られるのは、スーパーナチュラルとクレイグGとジュースという3人のバトル。というか、スーパーナチュラルのドキュメンタリーだね。彼がどのようにバトルで負け、そこから復活し、今に至るのか...が分かる。みんな必死よ。顔は厳ついのが多いけど、夢に向かって一生懸命!

このドキュメンタリーに「東と西」の項がある。ラップでの「東と西」はディディ&ビギーの東VSシュグ・ナイト&2パックの西で、ヒップホップ界では残念ながら悲しい暴力での歴史が東と西であったが、この映画では違う。西にはアンダーグランドなフリースタイルを支える「グッドライフ・カフェ」があった。このカフェについては「This Is the Life / 日本未公開 (2008)」が詳しい。なにせ元その「グッドライフ・カフェ」でFigure of speechとして活躍し、今は立派な映画監督になったエヴァ・デュヴァーネイが監督だからね。そして東に存在したのが「ニュヨーリカン」。これは先日見たばかりの「Things Never Said / 日本未公開 (2013)」にて詩人の主人公が憧れの場所として出てきた。という風にポジティブな東と西。

とは言えですよ、有名なモス・デフさん(今はヤシン・ベイ)とかが出てきてフリースタイルを披露していたりしていますが、大半はまだまだ無名に近い人々ばかり。ここからメジャーになるのは本当に大変。でもビギーやエミネムなんかはフリースタイルのバトルで有名になって、デビューしていたりするので、諦めない事は大事!2パックなんてフリースタイルが得意だからこそ、あんなに沢山の曲残せたんだろうね。友達がトイレに行っている間に2曲も作ってしまったのは、伝説。

そんな諦めないスーパーナチュラル(彼はこの映画でも有名で活躍している方)が、最後に言った言葉がいいね。「俺たちは(バトルで)殴り合いしながらも、その物語を語るために生きている。それがMCってやつさ、そしてそれが詩人ってやつさ!」と。
(1220本目)

 レビュー
"We exchanged blows. We live to tell stories about it, And that's what being an MC is about."
自身もDJであるケビン・フィッツジェラルドが追うフリースタイル。アンダーグランドなヒップホップの世界を追う。

ヒップホップはジャズと同じように即興を好む。そしてジャズミュージシャンがそうだったように、ヒップホップアーティストも即興によって誰にも真似できない個々の個性を確立していった。それはなぜか?ロックがそうだったように、搾取され真似されるからだ。だからこそ真似なんか出来ないように、限界まで挑むしかない。ここで取り上げられるアーティストはアンダーグランドなアーティストが多い。そんな彼らの限界まで突き詰めようとする姿が見られる作品だ。辞書が読み込まれているのが分かるのが、涙ぐましい。

フリースタイルの真髄が丸裸になっている。やっていてもやっていなくても、ヒップホップが好きならば、ヒップホップに打ち込む彼らの姿をカッコいいと思うだろう。
(Reviewed >> 4/14/13:DVDにて鑑賞)

 サウンドトラック
Darkleaf, Freestyle Fellowship, DJ Organic, Cut Chemist, Omid Walizadeh

 オフィシャルサイト
Not available    JP Official Site

 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0262424/
http://en.wikipedia.org/wiki/Freestyle:_The_Art_of_Rhyme
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322122

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Last Modified: 2014-04-14
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