●● レビュー
One Movie, Many Historys behind
1971年の「スウィートバック」にて近代のブラックムービーの歴史を築いたメルヴィン・ヴァン・ピーブルスがナレーションを務めた、彼の目に映ったブラックムービーの歴史ドキュメンタリー。
歴史は事実に起きた事なのに、なぜか人々の目には違って映し出される事がある。同じ映画を見た筈なのに、人によって感想が違うのと同じように... 同じ歴史を歩んで来た筈なのに、なぜか違う。クラシック映画に出演していた黒人俳優達が、いつも怖々している事を不思議もなくコメディとして笑う者も居れば、メルヴィン・ヴァン・ピーブルスの目には、それが不思議に思えたのだ。だからこそ、自分の映画「スウィートバック」を作る活力となった。
歴史を語る上で、メルヴィンは「ジェノサイド(大量殺戮)」という言葉を使ってまで、強烈に伝えようとする。それは、メルヴィンの目には強烈に映ったからだろう。
1つの映画に隠される沢山の隠れた歴史... それらの歴史が、メルヴィンの言葉によって強烈に生き返るようだった。
(Reviewed >> 11/10/06:DVDにて観賞)