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キャスト >> Lynn Redgrave (Poinsettia), James Earl Jones (Fish), Margot Kidder (Mrs. Muldroone), Tommy Redmond Hicks (Preacher), ...
監督 >> Charles Burnett
脚本 >> Anthony C. Winkler
プロデューサー >> Kris Dodge, Paul Heller, William Lawrence Fabrizio, Eric Mitchell, John Remark
ジャンル >>Drama
制作国 >>USA
フォーマット >>長編映画
総合ポイント 5点/5 点満点中
内容 >> 5  演技 >> 5  演出 >> 5  音楽 >> 5 

 100本映画
"Killin' dreams with guns is a bad American custom."

週末に「チャールズ・バーネット エブリデイ・ブルース」を控え、そうだこの機会に! と鑑賞いたしました。こちらも中々DVD化に至らなかった作品で、あの『Killer of Sheep / キラー・オブ・シープ (1977)』や『My Brother's Wedding / マイ・ブラザーズ・ウェディング (1983)』と同じく、マイルストーンとUCLAが共同でリストアしてやっと去年の秋にDVDとブルーレイが販売されました。そしてその資金提供には、ジョージ・ルーカスと妻が関わっている。ルーカスは、UCLAの最大のライバルであるUSC出身なのに、男前である。いくら出したか分からないがポーンと出せるのはカッコいい。出演は、ジェームズ・アール・ジョーンズ、リン・レッドグレイヴ、マーゴット・キダー。

ゴスペルが流れる教会で説教をしていた牧師(トミー・レッドモンド・ヒックス)。その途中でフィッシュ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)は何かに取つかれたかのように見えない敵と格闘を始めた。精神科医に病院行きだと告げられ、グループホームから去り、1人で遠く離れたロサンゼルスに向かった。一方、サンフランシスコの公園で『蝶々夫人』が上演されていたが、観客のポインセチア(リン・レッドグレイヴ)は入り込んでしまって他の観客に煙たがれていた。ポインセチアは、『蝶々夫人』オペラ作曲家故ジャコモ・プッチーニと付き合っており、結婚しようと式場を訪れるがどこでも断れてしまう。プッチーニと別れ、単身ロサンゼルスに向かった。ロサンゼルスで部屋を借りようと訪れたのが、マルドローン夫人(マーゴット・キダー)の家だった。向かいの部屋には先に来ていたフィッシュがいたが...

上の概要ではつかみにくいかもですが、ジェームズ・アール・ジョーンズ演じるフィッシュには、いつも不意にレスリングをしかけてくる敵の悪霊ハンクがとりついている。そしてリン・レッドグレイヴ演じるポインセチアには、彼女しか見えない彼氏プッチーニがいる。2人はお互い誰にも見えない「相手」がいる訳です。フィッシュは、根が真面目。キッチリと整理整頓するし、仕事も真面目にやっていた(であろうと思われる)。ポインセチアは、夜な夜なバーに出かけたりと奔放。最初は反発していた二人でしたが、互いを知るうちに交流を深めていく。心の恋人プッチーニがいたポインセチアだからこそ、心の敵ハンクがいるフィッシュのことを理解してくれる。なので、これまでフィッシュとハンクの間に存在しなかった「審判役」を、ポインセチアが担うようになる。ポインセチアの1人で寂しい心の隙間をフィッシュは埋めてくれる。それはなるようになりますよね。まさかジェームズ・アール・ジョーンズのラブシーンを観ることになるとは!! という驚きもありましたが、良い大人だろうが、なるようになります! で、その2人に絡むのが家主のマーゴット・キダー。彼女の寄り添い方というか、いい感じで抜けているところが良い。というか、クレジット見て驚きました。あの『スーパーマン』の!って。あと郵便配達やセリフが面白い。脚本はバーネット監督ではなく、ジャマイカ出身の作家アンソニー・C・ウィンクラーの短編集から映画化され、ウィンクラ―が脚本も担当している。木が揺れたりする描写はフィッシュに寄り添っているからで、風景が人物の感情に寄り添うようなカットには、確かにバーネット的な視線を感じる。

この映画を見て、自分自身のことを少し考えた。私も面倒臭い性格で、周囲に迷惑をかけることがある。「1人でできるもん」と思っていても、実際には人と関わらずには生きられない。その不格好さや痛々しさを、この映画はかなり露骨に見せてくる。この痛々しさこそ人間。訪問医師の「3人で暮らしているの?」という冷たい言い回しがある。社会の側の視線としては、あれが一番リアルなのかもしれない。優しさや思いやりをそのまま差し出すのではなく、そこに潜む不器用さや危うさごと見つめているところが、やはりチャールズ・バーネットの映画なのだと思った。
(1918本目)

 オフィシャルサイト
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 インフォサイト
https://www.imdb.com/title/tt0212772/
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Annihilation_of_Fish
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Last Modified: 2026-02-02
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