●● レビュー
Bottom line is ... Life is wonderful
ベン・シンガー(マシュー・ブロデリック)は、LAでTV脚本の校正の仕事を8年続けていた。別れた妻との間の娘に毎週会っていたが、毎回同じ事の繰り返しだった。セネガルから来たイブー(マイケル・K・ウィリアムス)とアパートの部屋をシェアしていたが、イブーが糖尿病で突然に昏睡状態に陥った。イブーがよく妹(サナー・レイサン)の話をしていたので、連絡を取ってみたところ、セネガルからやってきた。その頃、ベンの同僚がベンのCDを見つけた。ベンは昔子供向けの人気歌手だったのだ。しかし、ベンは仕事をクビになってしまい...
マシュー・ブロデリックと言えば、私世代では断然に「フェリスはある朝突然に」が思い出される。若さ故に無責任。人生なんかどうでもいい、楽しければいいんだ。それがフェリスだった。フェリスは大人になったらどうなるんだろうか?それなりに出世とか上手いことするのだろうか?あの時みたいに。この映画では我々が彼に抱いているイメージはそのままなのだけど、役柄自体は全然タイプが違う。毎日面白くなさそうで人生を淡々と生きながらも、責任感はそれなりにある。友達は少ないけれど、唯一友達らしきイブーが倒れると一生懸命に助けるし、ちゃんと生きるために何の仕事でもする。今回は人生なんて「もう」どうでもいい、楽しくなんかないけれどやるべき事はある。そんな感じ。もうすぐ50歳になるマシュー・ブロデリックはまたもやその世代を代表するような役を演じていたと思う。
そのブロデリックとサナー・レイサンに恋愛を思わせる雰囲気は感じなかったけれど、始まってしまえば中々爽やか。途中までは、やっぱり黒人女性の胸を借りて、白人男性が心を癒すのか?と思ったけれど、最後には黒人女性がしっかりと主張する所がいい。私には私の人生や居場所があると。
あのフェリスももうすぐ50歳。やっぱりマシュー・ブロデリックは世代を代表する男役を演じさせると面白い。たんなる異人種恋愛映画とも違う、中年男のミッドライフクライシス攻略本。
(Reviewed >> 4/21/10:DVDにて鑑賞)