●● レビュー
17歳になったジェイニー(ハリ・ベリー)は、お婆ちゃんの言いつけで60過ぎの男と泣く泣く結婚する。満たされないジェイニーは、ジョージア州に小さな黒人だけの街を作ろうとしているジョー・スタークス(ルーベン・サンティアゴ=ハドソン)に出会い、スタークスから一緒に町を作ろうと誘われる。ジェイニーはスタークスと結婚し、幸せに暮らしていたが、暫くして2人の愛情はすれ違いになる。時が経ち暫くすると、ジェイニーは若い風来坊のティー・ケイク(マイケル・イーリー)と出会う。
自由奔放ながらも芯の強く、美貌にも恵まれたジェイニーという女性に、多くの女性が憧れを感じる事だろう。私はこの原作の本を読み終え、本を閉じた時に、暖かい太陽にあたっているような、何とも言えないフワフワとした心地よさを感じた。それと同時に、ティー・ケイクという男性に出会ったジェイニーに大きな嫉妬を感じた。ハリ・ベリーのジェイニーとマイケル・イーリーのティー・ケイクは、そんな原作の難しさを十分に演じきってくれたようで、原作との相違を感じながらも、映画が終わった瞬間、またあの心地よさを感じた。もちろん、またティー・ケイクを独り占めしたハリ・ベリーにも嫉妬した。
自伝映画もそうだし、原作本がある場合のもうだし、以前に同じ存在を知っていると、前に出会った時とのギャップを生むものだ。原作とのギャップがあったのは確かだ。私達の想像力が、映像に勝ってしまった結果かもしれないし、逆に映像が想像に勝ってしまったのかもしれない。けれど、私は本を読み終えた後のあの感覚にまた出会う事が出来た。映画を通して、私もあの太陽の光のような、暖かいフワフワした何かに出会えた気がした。
(Reviewed >> 12/20/05:DVDにて観賞)