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●● 100本映画 "Super Natural Voodoo Woman"タイトル『シュガー・ヒル』と聞くと、どうもウェズリー・スナイプスの『Sugar Hill / シュガー・ヒル (1994)』を思い出す世代ではありますが、こちらもカルト人気のブラックスプロイテーション。なんとヴードゥのゾンビ映画。しかも私が幼い頃から大好きだった『ポリスアカデミー』製作のポール・マスランスキーが監督。こういう経験があったからこそ、『ポリアカ』ではハイタワーやジョーンズにフォックスというキャラクターが目立ち、面白く、そして強かったんですね。と、強く感じました。主役は、ハル・アシュビー監督『The Landlord / 真夜中の青春 (1970)』で主人公と恋に落ちる女性を演じていたマーキー・ベイ。 テキサス州ヒューストンにある人気クラブ「クラブ・ハイチ」。そこではヴードゥを元にしたダンスショーで盛り上がっていた。しかし人気店だけに地元の悪党に目をつけられ売るように脅迫されていたオーナーのラングストン(ラリー・ドン・ジョンソン)。拒否するも執拗に追いかけられる。全てを知ったラングストンの恋人で写真家ダイアナ・”シュガー”・ヒル(マーキー・ベイ)は、”ママ”マティス(ザラ・カリー)に助けを求め、ヴードゥ呪術でサムディ男爵(ドン・ペドロ・コリー)を呼び起こすが... ブードゥなのでルイジアナ州ニューオリンズ! と思いきや、何とビヨンセの故郷ヒューストンが舞台なのです。その意外性に驚く。そしてそのビヨンセの母ともう離婚申請中ではありますが結婚していたリチャード・ローソンが出演している。この物語の事件を追う若き刑事役。内容は正真正銘のブラックスプロイテーション。復讐劇。なのだけど、サムディ男爵を演じたドン・ペドロ・コリーが良いです。なんだろう007のブラックスプロイテーション『007 / Live and Let Die / 007/死ぬのは奴らだ (1973)』でサムディ男爵を演じたジェフリー・ホールダー同様に素晴らしい。それもその筈、コリーは共同脚本家の1人。そして冒頭で聞こえてくる「Super Natural Voodoo Woman」と言い、やはり100%ブラックスプロイテーションだと感じる。ヴードゥに関しては、生で聞いた話に比べると物足りなさは感じる。もっと悍ましい。だが『ポリアカ』とは違い最高に面白い御ふざけは一切無し。そうヴードゥに御ふざけはご法度なのである。 (1874本目) (Reviewed >> ) |
●● トリビア ブラックスプロイテーションのホラー映画。監督は「ポリスアカデミー」等の製作で知られるポール・マスランスキー。 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0072225/http://en.wikipedia.org/wiki/Sugar_Hill_%281974_film%29 Not available from Allcinema |
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