●● レビュー
Truth Hurts
ジャッキー・ロビンソン(ブレア・アンダーウッド)が黒人として初めて大リーグに入るまでのニグロリーグの大スターのサチェル・ペイジ(デルロイ・リンドー)やジョシュ・ギブソン(マイケルティ・ウィリアムソン)は、ドジャースがニグロチームを作るという噂を聞き、大リーグ入りへの夢を実現しようと、ペイジは40歳の疲れた体に鞭を打ち、ギブソンは問題を内密にして頑張ってきたが...
元々、私と野球の相性は良くない気がするので、殆どの事を知らないが、ジャッキー・ロビンソン、そしてニグロリーグ、さらにはサチェル・ページの名前位は知っている。しかし、ニグロリーグとサチェル・ベージの名前は、アメリカ黒人の歴史をかじってからの事なので、ジャッキー・ロビンソンという人の知名度の高さは相当だと思う。ジャッキー・ロビンソンは本人が出演した映画が50年代にある位。サチェル・ページは、80年代にようやく彼の映画が作られた。所が、この映画にも出てくるジョシュ・ギブソンという選手の事は、全く知らなかった。この3人3様のドラマがとっても興味深くドラマチックだ。親友・仲間としてのペイジとギブソンの仲、先輩・後輩としてのペイジとロビンソンの仲。先輩ペイジが後輩ロビンソンに向かって、タップの天才ビル・ボジャングルス・ロビンソンをジャッキーに紹介するときに「こっちが有名なロビンソン」と嫌味を言ったりするのも良かった。ロビンソンは優等生のイメージが付きまとうが、軍に居た時に差別に遭い後に裁判まで起こした熱血な人でもある。そんなロビンソンのイメージにブレア・アンダーウッドはピッタリ。そして、ギブソンを演じたマイケルティ・ウィリアムソンは、物凄い存在感でギブソンという人を印象付けてくれ、忘れがたい人物となった。彼の存在が物語を一層熱くし、涙を誘う。
さらに後のメジャーリーグのスターとなるウィリー・メイズを3人の物語に上手く絡ませているのも、とっても面白い。
ニグロリーグの歴史は、才能ある人が多く居ながらも時代背景や差別という問題で多くの人が本来手に入れる筈のものを与えられず居た。その時代の下敷きになった真実。今、ジョシュ・ギブソンが存在していたら... その真実は私達を傷つけ、空しくさせる。
(Reviewed >> 7/5/07:DVDにて鑑賞)