●● レビュー
Universal Voices
NYの町でホームレスとして生活しながら路上で似顔絵描きをしていた絵描き(チャールズ・レイン)。昼間に似顔絵を描いた小さな女の子(二コール・アリシア)とその母と父。母と父はその後に喧嘩になって、父が娘を連れて行ってしまった。所が父がトラブルに巻き込まれて刺されてしまう。絵描きがたまたまたそこに通りかかり、女の子を引き取るが...
映画ファンなら、上の解説でピンとくる作品がある筈。チャールズ・チャップリンの「キッド」である。この映画もサイレントとモノクロという「キッド」と同じ手法で作られている。元々チャールズ・チャップリンの映画が好きだったチャールズ・レインが「NYの極寒の中で過ごすホームレス達はどうなんだろう...」という事で作られた作品。
私たちのような外国人は外国映画を見る時には、時に「Lost in Translation」に陥る。台詞の言葉足りなさによる字幕翻訳ミス、難しい表現により起こる事。しかし、台詞に頼らないサイレント。主人公の表情等の視覚に頼り理解していくというのは、我々外国人でも多いに分かり易い。だからと言って、すべてがサイレントでも良いとは思わない。ここにはチャールズ・レインのサイレントにした意図が見えるからだ。路上で無視され続けてきた存在がホームレス。彼らの言葉が我々に届かなかった人々だったからこそ、チャールズ・レインが故意にサイレントにした意味があると感じる。そして迎えるラスト。最初と最後が対極的であるから、インパクトがあるのだ。レインは物語も対極でインパクトのある物にしている。劇中ずっとコミカルで面白かったからこそ、ラストでは切なさが宿る。
この映画の面白い所は、画で伝えようとする映画でもあるが、台詞でも伝えようとする映画なのである。その両方が観客の心に訴えかけてくる事になるのだ。
(Reviewed >> 5/27/08:DVDにて鑑賞)
●● サウンドトラック
1. Fine Tuning
2. Overture
3. Wall St. Panic/Street People/Artist's Theme/David And Goliath
4. Rivalry Stomp/Seduction Blues/Love Theme From Sidewalk Stories
5. Artist Wanders
6. Child's Theme
7. Breakfast Reveille/Chinese Spiritual
8. Love Theme (Reprise) And Cavatina
9. Mama Chez Les Police
10. Bag Lady Telephone Booth Blues
11. Fast Food Sketch
12. Mandolino/Berceuse/Mandolino Concerto For Piano And Bibliophiles
13. Dinner At Eight
14. Doorman's Tango/The Kiss At The Door/No Vacancy
15. Concrete Cowboy Wake-Up
16. The Kidnapping/Rescue/Mother And Child Reunion
17. Exit Music
By Marc Marder