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キャスト >> Prince Adu (Lucky), Karren Karagulian (Levon Krikorian), Aiden Noesi (Prince), Kat Sanchez (Linda), Victoria Tate (Nadia) ...
監督 >> Sean Baker
脚本 >> Sean Baker, Darren Dean
プロデューサー >> Darren Dean
ジャンル >>Drama
制作国 >>USA
フォーマット >>長編映画
総合ポイント 4.75点/5 点満点中
内容 >> 5  演技 >> 5  演出 >> 5  音楽 >> 4 

 100本映画
私、こういうの好きなんだなって改めて思わせてくれた作品です。こういうの...とは、ネオリアリズム調の作品。しかも即興で出来た作品。ネオリアリズムという点では世界一大好きな作品「Killer of Sheep / 日本未公開 (1977)」で、即興という点では「Shadows / アメリカの影 (1959)」なのですよ。ハリウッド調のハッピーエンドも嫌いじゃないですが、でもやっぱりネオリアリズムのこれでもか!という力強さが大好き。

ニューヨークのブロードウェイを舞台に起こるドラマ。ブロードウェイでキャッチセールスをしているのが、主人公のラッキー。ラッキーはガーナからの移民。狭いアパートに住み、ベットも粗末な物で寝ている。ラッキーはブロードウェイに来る人々にグッチやナイキやプラダ等のコピー商品を安く売る。ラッキーのボスがレヴァン。彼もレバノン出身のアメラニアンで移民。レヴァンは店番をしている。店番と言っても、表向きは質素な洋服屋さん。しかしそこには隠しドアがあって、その先でコピー商品を売っている。レヴァンはお客が来ると警察かどうか判断しているのです。レヴァンは若いアメリカ人女性と偽装結婚して、グリーンカードを手に入れている。レヴァンはその彼女に感情移入してきてしまったが、彼女の方はかなり割り切っている。それにイライラするレヴァン。そしてラッキーはなんと昔の彼女から赤ちゃんを押し付けられる。名前も知らないし、自分の子供かどうかも分からない。何より、赤ちゃんの育て方なんて分からない。途方に暮れるラッキー。しかしキャッチセールはしなくてはならないし... こんなドラマが即興で行われるんですよ?感想にも書きましたが、BETの評論家は「こういう世界を知らない人にはリアルだと感じるかもしれないが、拡張されている」と書いている。確かに非現実的かもしれない。しかし、非現実的なことが起きるのが現実的だったりしませんかね?

移民同士で助け合う?図式。しかしそこにもヒエラルキーがあるという現実。まさか...という事が起きちゃうのが、ネオリアリズム。これがニューヨークの移民の全ての姿とは思わないけれど、一片ではあると感じた。

レヴァンがDNAの結果をラッキーには見せずに結果を答えて、ポケットにしまってしまうシーンが好き。レヴァンの人間性が見える。

にしても、この赤ちゃんを演じた子が可愛い!彼だけは本物の表情だもんねー。アフリカンレストランで一人になった時の表情は、神!
(0928本目)

 レビュー
Ghanaian and Armenian in New York
ニューヨークのブロードウェイの街角でラッキー(プリンス・アドゥ)は、人に声を掛けていた。グッチやナイキやプラダの商品が安く買えるという。人が興味を持つと、レヴァン(カレン・カラグリアン)の店の中に隠れてあるドアから入り、商品を売っていた。ラッキーはレヴァンの元で働いているキャッチセールスマンだったのだ。ラッキーはガーナから来た違法移民で、レヴァンも同じくレバノンから来たアルメニア人で、偽装結婚していた。ラッキーはある日突然、元彼女から名前も知らない赤ちゃんを渡されてしまうが...

様々なアワードや映画祭に出展したインディペンデンス映画。白人の監督とプロデューサーがニューヨークのブロードウェイを舞台に映画が撮りたいと、2人でカメラを抱えて物語を探している時に出会ったのが、この映画の主役ラッキーを演じているプリンス・アドゥ。彼らはアドゥの話に惹かれて、物語にする事にした。レヴァンを演じているのは俳優だが、ラッキーは素人。2人の即興でこの物語は進んでいく。なのでドキュメンタリーにも見えてくる作品だ。レヴァンもラッキーもアメリカ・ドリームを夢見てアメリカにやってきた移民。現実は厳しい。人種のサラダボウルと言われているニューヨークの今を象徴するような作品だと感じたが、BETの評論家は「知らない人にはこの映画がリアルに感じるかも」と書いていた。それを裏付けるようにNY系の映画祭を避けて、ハリウッドや外国系の映画祭に出展して評価を受けている。

赤ちゃんの自然な表情にアドゥやレヴァンの即興の台詞... ニューヨークの住民がリアルと感じない非現実的なリアルこそが、あの街のリアルなのじゃないか?と思わせる力作。
(Reviewed >> 11/23/11:DVDにて鑑賞)

 トリビア
ガーナからの違法移民とレバノンのアルメニア人が主人公のドラマ。ニューヨークが舞台。
「プレシャス」のリー・ダニエルズは直接制作には関わっていないが、DVDが発売されるときに「リー・ダニエルズ・プレゼンツ」として発売されている。

 オフィシャルサイト
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1000769/
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Last Modified: 2008-06-14
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