●● レビュー
It was all a dream... And it's all... Good
クリストファー・ウォレス(クリストファー・ジョーダン・ウォレス)は12歳になったが、母(アンジェラ・バセット)と2人で暮してきた。友人D-Rockから教わり、クラックを売るようになる。17歳(ジャマール・ウーラード)になり、学校では頭の良いところを見せたが、それ故に教師と対立して学校を辞め、母とも対立して家を出る事になった。ストリートでのラップバトルでセンスの良いところを見せるが、売人としての道にはまっていく...
これぞヒップホップムービー。私は幸運にもビギーと2パックと同じ世代で同じ時代を生きてきた。存在した場所こそ違えど、同じ時期に高校を経験し同じ時期に20代への扉を開けた。その彼等が20代の中間で亡くなった時に、私は偶然にも音楽業界に居た。あの彼等の存在感の凄さを感じずには居られなかった。そして彼等が抜けた後の空虚の業界も感じた。そんな90年代のヒップホップの歴史を築いた男ノートリアスBIGの生き様をどの様に見せてくれるのか楽しみにしていた分不安もあった。最近のヒップホップが題材の映画に面白さを感じた事がなかったからだ。だがその期待以上のドラマに仕立て、しかもミュージシャンという男の職業にも敬意を表した作りになっている。ビギーが有名になった曲「Juicy」のエピソード等は、ヒップホップファンでもファンでなくても非常に楽しめるようになっている。ビギーの人間としての喜怒哀楽があるので、人間としての輪郭がくっきりはっきりと描かれている。また人間としての素晴らしさ強さと、その逆である醜い部分や弱さも見えてくる。その人間を変えていく台詞の数々も、詩人としてのビギーも浮き彫りにしているように思えた。製作者達のビギーという男を伝えたいという集中力と情熱を感じた。
ビギーは自分のような男のストーリーをラップで伝えたいと願っていた。この映画はその役割も十分に果たしている。力強いリリック(台詞・ストーリー)に、メロウなメロディ... これこそがビギーや2パックが作り上げたヒップホップだ。
(Reviewed >> 1/16/09:劇場にて鑑賞)
●● サウンドトラック
1. Notorious Thugs - The Notorious B.I.G.
2. Hypnotize - The Notorious B.I.G.
3. Notorious B.I.G. - The Notorious B.I.G. feat. Lil' Kim & Puff Daddy
4. Juicy - The Notorious B.I.G.
5. Party And Bulls**t - The Notorious B.I.G.
6. Warning - The Notorious B.I.G.
7. One More Chance/Stay With Me Remix - The Notorious B.I.G.
8. Brooklyn Go Hard - Jay-Z feat. Santogold
9. Letter To B.I.G. - Jadakiss feat. Faith Evans
10. Kick In The Door - The Notorious B.I.G.
11. What's Beef? - The Notorious B.I.G.
12. The World Is Filled... - The Notorious B.I.G. feat. Too Short & Puff Daddy
13. One More Chance/The Legacy Remix - The Notorious B.I.G. feat. CJ Wallace & Faith Evans
14. The Notrorious Theme [Score] The Notorious B.I.G.
15. Microphone Murderer - The Notorious B.I.G.
16. Guaranteed Raw - The Notorious B.I.G.
17. Love No Ho - The Notorious B.I.G.