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Cast >>Tom Hulce (Mickey Schwerner), Jennifer Grey (Rita Schwerner), Blair Underwood (James Chaney), CCH Pounder (Fannie Lee Chaney), Andre Braugher (Dennis) ...
Director >>Roger Young
Writer >>Stanley Weiser
Producer >>David L. Wolper
Genre >>Drama
Country >>USA

 総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>4 演出 >>5 音楽 >>4

 レビュー
I know what they're gonna say, "Not guilty".
1964年、ジェームス・チェイニー(ブレア・アンダーウッド)はミシシッピーにて選挙登録を黒人住民に呼びかけていた。しかし住民は聞こうとはしなかった。それは黒人にとって死を見る事になるからだった。そんな時にニューヨークから白人の夫婦ミッキーとリタ(トム・ハルス&ジェニファー・グレイ)がやってきて、その運動に加わった。かなり精神的にも厳しい状態が続いたが、ミッキーとジェームスは運動を通じて友情を育んだ。そして新しく運動に加わったグッドマンと共に、3人は放火で失った教会を見にネショバへと向かった...

映画では題材として何度も取り上げられているミシシッピーで起きた、公民権運動者3人が殺された事件についての作品。同じ題材でもなぜか「ミシシッピー・バーニング」の方が有名。アラン・パーカーが監督でアカデミー賞にまでノミネートされたからだろう。しかしあちらはフィクションだが、こちらは史実に基づいて制作されている。彼等が殺されてしまうまでの、彼等の努力やお互いに信頼するまでを丁寧に描いている。
ブレア・アンダーウッドは話し方も動きも都会的な洗練された魅力があって、さすがに南部の青年には見えなかったが、ジェームスという青年を魅力的に演じ、トム・ハルスとのチームワークも素晴らしかった。

どんだけ大変な思いをし、怖い思いをしたか... とても分かりやすく描写されているので、観客は最後に思いっきり悲しい思いをする事になる。
(Reviewed >> 3/24/12:DVDにて鑑賞)

 100本映画
私も何度か書いているトレイヴォン・マーティン事件がどんどんと広がっていますね。この前、半日ずっと並んだ事があって、すぐ後ろに居たのが、アジア系の女性(多分フィリピン人?)と黒人の女性の職場仲間の2人。iPodを忘れ、iPhoneなんて持っていない超暇な私は、ひたすら聞こえてくる人の話に耳を傾ける。すぐ後ろの2人はそんなにうるさい方ではありませんでしたが、ある時そのすぐ後ろの黒人の女性が興奮して声が大きくなっていて、私にも聞こえてきたのです。彼女はトレイヴォン・マーティンの事件に着いて話しているのが、すぐに分かりました。彼女は「この事件で、黒人のみんながなんであんなに怒っているか分からないわ。たった一人の黒人少年が白人に殺されたからって怒る事じゃないじゃない!黒人対黒人の犯罪はどうなのよ?もっと沢山の人が命を失ってるわ!!」とかなり激怒。そして今日になってジャーナリストのファン・ウィリアムスも「黒人対黒人の殺人はどうなんだ?」と書いてますね。でもその話を聞いていて、ポイントがずれてきれているなと思ってしまいました。この事件は黒人対白人(ジマーマンは純白人じゃないし)だからという訳じゃなく、犯人が黒人でもちゃんと処罰を受けていない事が問題なのに...。とはいえ、ある意味その若い黒人女性もポイントを突いているところはある。ジマーマンが黒人だったら、こんなに騒がれたか?とも思う。しかし、今までの歴史が白人対黒人だった訳で、その歴史が200年もの歴史がある訳で...やっぱり加害者が白人だとすると、黒人の人々は敏感に怒るわけで... 前置きが長くなりましたが、公民権運動では白人の活動家も被害者になった歴史もある訳で...という訳で、この映画です。

この映画の題材となったは、1964年にミシシッピーで起きた殺人事件が元。「Mississippi Burning / ミシシッピー・バーニング (1988)」も同じ事件を描いている。でもあちらはフィクション、こちらはほぼ史実通り。ミシシッピーは公民権運動にとって、本当の戦場だった。多くの活動家が血を流し、命を失っている。NAACPの代表だったメドガー・エバースもそう。そのミシシッピーで活動する活動家達が口をそろえて言っていたのが、「ネショバ地区は危険だ」。ブレア・アンダーウッドが演じたのが若い活動家ジェームス・チェイニー。ミシシッピーで生まれ育って、ミシシッピーを変えようとしていた男性。ネショバにも出向き、住民に投票登録をするように呼びかけている。そして夏にニューヨークから公民権運動の為にやってきたのが、トム・ハルスとジェニファー・グレイが演じた夫婦。ジェームスは当初はユダヤ人の活動家を信用できないと思っていたが、2人の献身的な活動でジェームスも少しずつ心を開いていくのです。しかも2人はネショバにて少しずつ成果を挙げていく。しかしそれが悲劇へと繋がってしまうのです。「ミシシッピー・バーニング」は、殺人を追う架空のFBIがヒーローでしたが、こちらは実際に活躍した若き活動家達がヒーロー。彼等が殺されてしまうまでが描かれております。という訳で、学校の教材にするなら「ミシシッピー・バーニング」なんかよりも、こっちの方がおススメ。分かりやすいし。あの有名な画家ノーマン・ロックウェルもこの事件を元に1つの絵を描いております。題名もこの映画と同じ。どうやらこの事件と、別の事件の写真を元にしているみたいですね。

でもさすがにブレア・アンダーウッドは南部の男性には見えなかったかなー。発音も綺麗。都会的過ぎるわ。活動家スー・ブラウンを演じた女優さんが素敵!と思ったら、彼女はラルフ・アバーナシーの娘さんだった!!いちよう知らない人のために...ラルフ・アバーナシーはキング牧師の右腕ね。彼女が「ウィ・シャル・オーバーカム」を歌うシーンは涙ものですわ。彼女は何度父の歌う「ウィ・シャル・オーバーカム」を聴いたのでしょうか...
(0980本目)
(Reviewed >> 3/24/12:DVDにて鑑賞)

 トリビア
実際にあった話をテーマにした、公民権運動のドラマ。主演にトム・ハルスとジェニファー・グレイ。共演に「Set It Off/セット・イット・オフ」のブレア・アンダーウッド、「ER」のCCH・パウンダー、「Get On the Bus/ゲット・オン・ザ・バス」のアンドレ・ブラウハー等。

 受賞歴
* American Society of Cinematographers, USA
1991 Won Outstanding Achievement in Cinematography in Movies of the Week/Pilots

* Casting Society of America, USA
1990 Won Best Casting for TV Movie of the Week

* Directors Guild of America, USA
1991 Won Outstanding Directorial Achievement in Dramatic Specials

* Emmy Awards
1990 Won Outstanding Cinematography for a Miniseries or a Special
1990 Nominated Outstanding Drama/Comedy Special
1990 Nominated Outstanding Lead Actor in a Miniseries or a Special : Tom Hulce

* Golden Globes, USA
1991 Nominated Best Performance by an Actor in a Mini-Series or Motion Picture Made for TV : Tom Hulce

* Image Awards
1992 Won Outstanding Lead Actor in a Drama Series, Mini-Series or Television Movie : Blair Underwood

 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0100209/
http://en.wikipedia.org/wiki/Murder_in_Mississippi
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=21870

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Last Modified: 2009-09-26
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