●● レビュー
"You got a whole new flavor to like."
13歳のモリス(マーキス・クリスマス)は、父カーティス(クレイグ・ロビンソン)がプロのサッカークラブのコーチをしている関係で、ドイツのハイデルベルクという中都市にいた。黒人どころかアメリカ人もいない町で、ドイツ語も話せず、学校で孤立していた。ドイツ語を教えてくれているインカ(カーラ・ジュリ)の勧めもあって、ユースセンターに行くことになった。そこでドイツ人のケイトリン(リナ・ケラー)に出会い惹かれてしまう。少し大人ぽくて不良のケイトリンに戸惑いながらも、お得意のラップとジェイーZの物まねで近づいていくが...
サンダンス映画祭にて評価を受けたインディ作品。アメリカ人がドイツでのカルチャーショックを感じながらも馴染もうとする。父と息子の絆は強い。最愛の妻と母を失った2人故の事。この父は父でありながら、モリスのたった一人のドイツでの友達になろうと努力している(努力しているつもりもないかもしれないが)し、父にとってもモリスはドイツでの唯一の友人だったりもするのだ。2人がすれ違った時にそれを更に感じてしまうのだった。モリスとケイトリンの淡い恋がメインの映画ではあるが、私は父と息子のこの関係性がとても好きだ。何しろ2人にはユーモアが溢れている。この関係性は絶対に崩れる事はない。
アイスクリームの味を店で間違えられた時に父は「これは新しい味に出会えるチャンスじゃないか!」と息子にキメ台詞。でも息子は「でもなんの味に間違えられたか分からないから、次頼めないよ!」と冷静。この人たちは、お互いが必要なのだ。
(Reviewed >> 8/22/16:VODにて鑑賞)