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キャスト >> Skylan Brooks (Mister), Ethan Dizon (Pete), Jennifer Hudson (Gloria), Anthony Mackie (Kris), Jeffrey Wright (Henry), Adewale Akinnuoye-Agbaje (Sergeant Pike), Jordin Sparks (Alice), Julito McCullum (Dip Stick) ...
監督 >> George Tillman Jr.
脚本 >> Michael Starrbury
プロデューサー >> Rachel Cohen, Jana Edelbaum, Robert Teitel, George Tillman Jr.
ジャンル >>Drama
制作国 >>USA
フォーマット >>長編映画
リリース(US) >>10/11/2013
総合ポイント 4.25点/5 点満点中
内容 >> 5  演技 >> 4  演出 >> 4  音楽 >> 4 

 100本映画
何かもう久々にニューヨークぽい映画だなって思った。最近のNY発で目立つ映画は、この前書いたばかりのアンドリュー・ドスンムとかのニューヨークに住むアフリカ移民の話が多かったからね。今回は、「にゅーよーく、にゅーよーく、にゅーーよーーーく♪」と、今やビリー・ジョエルに続くニューヨークを歌うピアノマン(ウーマン)のアリシア・キーズが制作総指揮。そしてニューヨークには縁もなんもないジョージ・ティルマン・ジュニアが監督。ちなみにティルマンはウィスコンシン出身で、彼の出世作で佳作「Soul Food / ソウル・フード (1997)」はシカゴが舞台。そしてそのシカゴ出身のジェニファー・ハドソンが今回の映画の母親役。

ニューヨークはブルックリンの学校に通っているのがミスター(スカイラン・ブルックス)。学校は夏休みに入る直前...という事は、終業式。9月からは新しい学年が待っている筈だった。しかし最後のテストで「F」を取ってしまったミスター。トイレで一人泣いた。しかもその泣いたトイレの壁には「楽しいひと時は、ミスターのママに電話しろ」と書いてある。しかもスペルは間違う程の低学年でもミスターのママの事は知っている。ミスターのママ(ジェニファー・ハドソン)は、麻薬中毒者でしかも売春までしている。帰りに先生に助けを求めるけど、先生は以前からミスターを助けようと放課後居残り等を言っていたが、ミスターは来る気配もなく、すっかり手助けを諦めていて、説教ばかり。思わず先生に「ファ×ク・ユー」と言ってしまうのだった。家に帰れば、ママは相変わらず麻薬の影響で心ここにあらず。そんなママに夜の食料買って来てと、福祉のカードを渡される。しかし、そのカードの限度額を使い切っており、店主に追い出され、出入り禁止。そのカードもお母さんが取りに来るまで渡さない!と、何も買えなかった。そして家にはなぜか韓国人の男の子ピートが居た。ピートはミスターよりも幼くて小さい。ママがベビーシッターでお金を貰ったかもしれないが、結局面倒を見るのはミスター。しかも夜ご飯も無い。ママに言うと、ご飯食べに行こうと言われ、行った先のレストランで売春までするママだった。そんなママの姿を見て激怒するミスター。でも、ミスターには一つだけ楽しみがあった。8月にある子役オーディションだ。ミスターは映画が大好きで、その映画の台詞を完璧に覚えて演じる事が出来たのだ。受かればビバリーヒルズに行ける。オーディションには保護者が必要で、ミスターはママにしつこくお願いしていた。しかし、ある日ママが逮捕されてしまい、ハウジングの警備員から上手く逃れたミスターとピート。2人きりの夏休みが始まる...

と、中々90年代初頭を思い出すような内容。ロサンジェルスが舞台だけど、少年がサバイバルしていくというのは「Fresh / フレッシュ (1994)」にも似ている。でも「フレッシュ」はサバイバルしていくのに犯罪に手を染めていくのに対して、こちらは本当に生命を掛けたサバイバルで生きていくのに必死。あれだ!ジャスミン・ガイが出ていた「Runaway / 日本未公開 (1989) (TV)」に似ている!こちらはNYが舞台で、そういえば障害者も出ていたのまで同じ。「Runaway」は自ら逃げ出してしまったが、こちらはお母さんが逃げ出してしまっている。でも、大人なんか信じられるか!と思っていた主人公が、ホームレスとの出会いで少し変わる。しかも少年に優しくする年上の女性が出てくるのも一緒。結構引き込まれてしまう物語。ミスターとピートがどうなるのか気になって仕方ない!ミスターは最初からガリガリなんだけど、そんな事忘れてガリガリだから心配になってくるの。でもDVDのボーナス映像を見ると、結末とか途中の部分でかなり制作側が悩んでいるのが伺える。かなり内容を変更している。

映画好きな少年ミスターが、ウィル・スミスや「ファーゴ」(ミスターは若いのにファーゴが大好きでポスターまで貼っている)の真似をしていくのも、映画好きの心をくすぐる。しかもミスターはジャンキーでラリっている自分のママのモノマネまで無邪気にやってしまうのだった!あのシーンは最高!子供ってそうだよね。
(1198本目)

 レビュー
Inevitable Defeat!
夏休みに入る前、ミスター(スカイラン・ブルックス)は試験で不合格の「F」を取り、密かに泣いた。先生に助けを求めようとするも、説教を繰り返されるばかりであった。家に帰れば、母グロリア(ジェニファー・ハドソン)は心あらず。政府発行の福祉カードで食べ物を買って来いといわれたが、もうそのカードの限度額を使い切っていて、店主に追い出され、出入り禁止となった。しかも母はなぜか韓国人の男の子ピートを家に入れていて、実際にはミスターが世話をする羽目になった。出かけた先のレストランで売春までする母の姿を見て、怒るミスター。しかしミスターにも一つだけ希望があった。8月にある子役オーディションで役を獲得すれば、ビバリーヒルズに行けるのだった。ミスターは映画を見て、多くの台詞を覚えている。絶対的な自信があったのだ。そんなある日に母親が逮捕されてしまう...

サンダンス映画祭で公開された映画の一つ。歌手アリシア・キーズが制作総指揮を務めた。「ソウルフード」にてブラックムービー界に新しい旋風を巻き起こしたジョージ・ティルマン監督。今回は大人たちのせいで人生を翻弄されている子供の成長を逞しく描いている。主人公のミスターは所謂ストリートスマートな少年だ。彼の環境がそうさせた。賢くて強くないとダメな世界なのだ。だけど、彼だってまだまだ少年。泣くこともあれば、失敗も沢山ある。そうやってミスターも少しずつストリートスマートになっていった。そんなミスターが怖いのが、施設リバービューとプロジェクトの警官だ。リバービューがどんな所か色々な噂を聞いているので、絶対に行きたくない。そしてプロジェクトを巡回している警官、特にパイク(アドウェール・アキノエ=アグバエ)の事はビビッていた。見つかるとリバービューに連れて行かれるからだ。

母親になれないグロリアと、子供なのに自分より小さい子を養育するという事を本能で知っているミスター。そんなミスターのひと夏の経験は、今までのどの映画での少年のひと夏よりも、美しい大人になるための夏だった。そう「当然の勝利」なのだ。
(Reviewed >> 2/13/14:DVDにて鑑賞)

 トリビア
「バーバーショップ」等で知られるジョージ・ティルマン・ジュニア監督の最新作。アンソニー・マッキー、ジェフリー・ライト、アドウェール・アキノエ=アグバエ、ジェニファー・ハドソン等豪華キャスティング。歌手のアリシア・キーズが製作総指揮の一人。2013年開催のサンダンス映画祭にて公開。

 オフィシャルサイト
US Official Site     Not available

 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt2113075/
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Inevitable_Defeat_of_Mister_and_Pete
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Last Modified: 2013-01-25
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