●● レビュー
Music makes the world go 'round
禁酒法時代の事、パーシヴァル(アンドレ・ベンジャミン)とルースター(アントワン・パットン)は、幼い頃から仲良しで、南部にある寂れた町「アイドルワイルド」に住んでいた。大人になってからも、2人はアイドルワイルドに住み、パーシヴァルは父の仕事である葬儀屋の仕事をしながら、夜は「Church」でピアノマンとして働いていた。ルースターも、同じ「Church」の看板スターとしてクラブで働いていた。若くて美しいシンガーのエンジェル(ポーラ・パットン)が「Church」に到着するも、「Church」のオーナーが取引中にトラブルに遭い、ルースターが「Church」を引き継ぐが...
先に発売されたアルバム「Idlewild」の1曲目で、サミュエル・L・ジャクソンをディス(喧嘩をふっかける)っている通り、ラッパーでもシンガーでも、映画に出るチャンスがあるなら与えて欲しいと願う。どこの世界でも、2回目以降続けられるのは、その人の実力になる。今回は、ラッパー・デュオのアウトキャストにしか出来ない映画であった。音楽の持つ楽しさとか悲しさとか美しさとかいった音楽のパワーを十分に引き出せるのは、映画の中とは言え、プロの俳優よりも、プロのミュージシャンの方が上だ。劇中でも多くの印象の残る台詞が多くあったが、そこはやっぱりシシリー・タイソンのような俳優の方が、インパクトがあり感動する。けれど、アウトキャストに於いては、劇中の歌が台詞代わりになって、感動する。
映画と音楽という2つの異なったアートの形を1つにまとめた、監督のブライアン・バーバーの才能も偉大だ。ティム・バートンのような映画を面白くするお茶目さをも持っている。スクリーンでは、Dirty Southと呼ばれる南部の土臭いブラウン系の色を中心にし、その中にバーバーらしい鮮やかな色のCGを加えて、スクリーンが1つのアートになる。バーバーが作ったこの物語も同じで、土臭い南部らしい聖書を題材にしながらも、主役のロマンスや、町のマフィアが出てきたりしてエンタテイメントな鮮やかさも加えている。
音楽・映画の楽しさ・美しさ一杯の、アウトキャストとブライアン・バーバーによるアート作品。
(Reviewed >> 8/26/06:劇場にて観賞)
●● サウンドトラック
1. Intro
2. Mighty O
3. Peaches - Sleepy Brown, OutKast,
4. Idlewild Blue (Don't Chu Worry 'Bout Me)
5. Infatuation (Interlude)
6. N2U
7. Morris Brown - Sleepy Brown, OutKast
8. Chronomentrophobia
9. Train - Sleepy Brown, OutKast
10. Life Is Like a Musical
11. No Bootleg DVDs (Interlude)
12. Hollywood Divorce - Lil Wayne, OutKast, Snoop Dogg
13. Zora (Interlude)
14. Call the Law
15. Bamboo & Cross (Interlude)
16. Buggface
17. Makes No Sense at All
18. In Your Dreams - Killer Mike, , OutKast
19. PJ & Rooster
20. Mutron Angel - OutKast, Whild Peach
21. Greatest Show on Earth - Macy Gray, OutKast
22. You're Beautiful (Interlude)
23. When I Look in Your Eyes
24. Dyin' to Live
25. Bad Note
26. "Cock-a-Doodle-Do"- Outkast
27. "Foot On The Gas" - Outkast