●● レビュー
Good People's Good Book
ミスターデーシー(ジョージ・リード)は、ニューオリンズの教会の日曜学校でGood Book(聖書)の物語を小さな子供達に教えていた。子供達が思い浮かべたのは、黒人の背が高くハンサムなDe Lawd(神)(レックス・イングラム)の姿だった...
南部に伝わる民話集の中にあったものを、白人のマーク・コネリーが劇作にして、1930年にNYで公演された。そしてその年のピューリッツァー賞を受賞している。
物語の最初で落ち着きのない子供達を目の前にしてミスターデーシーが思ったように「もし旧聖書の人物を全て黒人に置き換えたら興味が出るだろうか?」と、マーク・コネリーも思ったのかもしれない。先に舞台がヒットしたのもあるし、ちょうどスタジオが「オール・ブラックキャスト」映画を望んでいたのもあり、メジャーのワーナー・ブラザースにより最高の状態で製作された。主役のDe Lawdを演じたレックス・イングラムの背が高く堂々とハッキリ喋る姿には「神」の姿が容易に想像出来る。とは言え、神がフライドフィッシュを楽しみにしていたり、エッグノッグのような飲み物が不味いと怒るシーンは、子供に教えるという設定のせいで面白さを加えたのか、それともその時代のせいか... 役柄の設定に時代を感じてしまう事があるものの、当時の他のインディペンデンス系の映画には真似の出来ない豪華さを感じる。
DVDでこの映画を見ようとすると、ワーナーからの注意書きに立ち止まる。製作時の年代により...という注意。逆にいらなかったかな?見ているとそういう事よりも純粋な気持ちで見れる。私はキリスト教に特に興味がある訳じゃないけれど、この作品は旧聖書をより分かりやすく、そしてより楽しく教えてくれる。ミスターデーシーの読むGood Bookは、なぜか人々の心を純粋にしてくれる。もし実際に日曜学校に通っていた人々ならば、その自分の幼かった頃の純粋さにまで遡れるのかもしれない。
(Reviewed >> 5/19/2007:DVDにて鑑賞)