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●● 100本映画 "If the relationship of father to son could really be reduced to biology, the whole earth would blaze with the glory of fathers and sons."- James Baldwin 『Moonlight / ムーンライト (2016)』で一躍人気者になったアンドレ・ホランド。その前にチャドウィック・ボーズマンと共演していた『42 / 42~世界を変えた男~ (2013)』から注目していた。またまた... と思われた方はリンク先で読んで欲しい。ちゃんと書いています。そうあの時に書いた印象と同じ。アンソニー・マッキー的な活躍を期待している。けれど本人は、インディペンデント系の映画を好んでいるのか、今でも作品を慎重に選んでいる感じ。ちょっと前にはわざわざイギリスに渡って舞台にも出演していた筈。硬派というか稼ぎではなく、自分の好きな道に進む感じは好きです。そんなアンドレ・ホランドが選んだ作品が今回の作品。芸術家タイタス・カファーがメガホンを取った挑戦的な作品。妻役には『The United States vs. Billie Holiday / ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ (2021)』でアカデミー賞ノミネートのアンドラ・デイ。母役には、『King Richard / ドリームプラン (2021)』にてアカデミー賞ノミネートのアンジャンヌ・エリス。 テレル(アンドレ・ホランド)は悪夢から目が覚めた。夜も寝れない。テレルは芸術家で新作に取り掛かろうとしていた。妻のアイーシャ(アンドラ・デイ)はミュージシャンで理解もしてくれている。母(アンジャンヌ・エリス)を近くに呼び寄せようとしていた。引っ越し準備をしていると思っていた母は全く何もしておらず、テレルは困惑していた。そして無理矢理準備を始めると、それはテレルにとって思い出したくない過去ーー、実の父(ジョン・アール・ジェルクス)と対峙しなければなかった... もうこれは芸術家タイタス・カファーにしか出来ない作品。それを凄く感じた。見事なアートとの融合。本作でアートが無かったら意味をなさないとまで思うほど。映画の中に取って付けたようにアートを盛り込むのではなく、アートが物語の一部であり語り部でもある。君は何を書いているのだ? と思う方にこそ観て欲しい。斬新さはあるのにそれだけを感じないのは、キッチリとした物語があり演出されているからであろう。テレルを演じたアンドレ・ホランドは、闇を抱えた芸術家ぽさがあったし、母を演じたアンジャンヌ・エリスには母としての部分と女性としての部分があって、とても理解できた。だからこそのあのエンディング。ありきたりのハリウッド映画ではない。 このタイトル回収がこれまた素晴らしい。その意味の深さ、そして出し方が期待通りでお洒落。付け加えて父への一言も気持ちいい。タイトルにもなっている赦しとは何か。彼にとって必要なのは加害者の贖罪ではなく、被害者の解放。形や形式ではない。自分が思う未来へ進むこと。未来は自分で変えていく。 (1914本目) (Reviewed >> 11/23/25) |
●● トリビア 2024 Sundance |
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●● インフォサイト https://www.imdb.com/title/tt28523838/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
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