●● レビュー
絶妙な隙間
1990年に故郷のニューヨークで行われたスタンダップ・コメディのライブの模様。HBOスペシャルとして放送された。
デーモン・ウェイアンズと聞くと、みなさん何を思い出しますか?「モー・マネー」で見せたような、アフリカ人になったり、病気になったり...とキャラクターになりきるコントだと思うのですが、彼のスタンダップコメディを良く見ている人だと、ずばり「下ネタ」でしょう。彼の下ネタは「ポルノ映画ですか?」とばかりに、かなり過激。けれど、不思議とあんまりいやらしく聞こえないで、思わず大笑いしちゃう。同じネタをバーニー・マックやジョージ・ウォレスが言うとグロテスク過ぎて笑えないと思う。逆にクリス・ロックが言っても信憑性に欠ける。さらに、ウィル・スミスが言ったら目を疑ってしまう... その絶妙な隙間にデーモン・ウェイアンズが居る。ただ下品になりがちな下ネタが、「そうそう」と笑いにまで出来るのは、中々難しい。それだけでなく、子供への接し方から芸能ネタまで、幅広いのも彼の特徴。もちろん「モー・マネー」で見せたような、キャラクターなりきりコントも舞台の上でサラリと笑わせてしまう。
デーモン・ウェイアンズの舞台は、オーソドックスで普通のようで、実は独特の世界のある舞台。
(Reviewed >> 8/9/06:DVDにて観賞)