●● レビュー
Ordinary story in extraordinary way
スティッキー(スティッキー・フィンガーズ)は、従兄弟のファイア(フレドロ・スター)と共にヤクザな世界に身を置いていた。スティッキーとファイアは、コカインを巡る事件でブラック・アイク(ファイゾン・ラブ)とトラブルになった。そんな中、スティッキーはヘブンという女性に恋に落ちるが...
この手の映画(所謂インディペンデントのB級)には、よくある物語だ。ヤクザな世界の悪循環と悲劇。展開自体も驚く点はない。逆に言ってしまえば「またかよ」ぐらいに思う。主人公の描写がやや幼稚にも思える。恋人を愛し、その恋人との将来を空想しているのに、ラブシーンが幼稚。愛を感じないポルノ映画調で、男性の脳(というか...)だけを満足させるものだった。その恋人との展開だけは速い。驚きの速さである。この映画でやはり面白い部分は台詞が全部ラップだという点。ラップなだけにテンポも良いし歯切れもいい。意外にも違和感もない。キャラクターの一部はNYから来ている事になっていて、わざわざそれを台詞に入れなくても分かるような言葉使いも上手い。
”ラッパーそして俳優”のスティッキー・フィンガーズ渾身のライムと台詞。ラップの良さも出ていて、詩的な部分があってそれもグッとくる。ただ、物語が普通なのだ。いや、普通よりもちょっと下なのだ。
(Reviewed >> 7/22/09:DVDにて鑑賞)