●● レビュー
すっかり魅了させられてしまった。オスカー・ミショーとポール・ロブソンに... 内容が、映画の面白い要素たっぷりで、最後は食いるように見てしまった。ガハハ、ドキドキ、ハラハラ、キューン、ホロロ... 見ていた時の私はこんな感じだった。最後まで楽しめる。しかも、ラストが希望に満ちていて、素晴らしく、見た者にもハッピーな気分にさせてくれるのだ。また、ポール・ロブソンが2役演じていたのも、興味深い所。善と悪の両方を演じたロブソン、相当凄い役者であった事を見せ付けられた。善の方を演じている時の目が実に優しく、暖かい。プロポーズを母親に断られた時の目は、何とも言えない表情で、思わず笑ってしまった。しかし、悪を演じている時の目が、非常に冷たくて力強い。また、こうやって彼が2役演じた事で、人には2つの顔を持つ事を提議したのだろう。この辺とラストの絡みが実に、素晴らしい。また、最初の教会でのシーン等は、今のアフロアメリカンの映画にも繋がっている気がした。彼らの生活に密着している教会でのコミカルなシーン。なかなか奥が深い。
また、音楽が素晴らしい。てっきり後から付け加えたのだと思っていたんだが、そうじゃないらしい。物語に見事にあっている。そして、サイレント映画なので画面に出てくる台詞も、彼らの言葉、そのままなので、彼らの昔の英語やスラングを勉強している人にはいいかもしれない。
このオスカー・ミショーが、アフロアメリカン映画のゴットファーザーと言っていいのだろう。そして、このミショーが見せた素晴らしい希望に満ちたこの物語を見ていると、今の彼らの成功は、一夜にして出来た物でない事がよく分かる。そして、益々彼らの映画が好きになってしまった.... 素晴らしいゴットファーザーのお陰で...
(Reviewed >> 11/08/01)