●● レビュー
The Truth Set You Free
ブッシュとゴアの大統領選が行われていた2000年、そのブッシュの地元であるテキサス州の小さな町で黒人ばかりが住む小さなプロジェクト(低所得用集合住宅)が地方検事ベッケットの案により麻薬の手入れがあった。その時ディ(二コール・べハーリー)は丁度働きに出ていたが、後で仕事場で逮捕された。しかしディは警察が言う麻薬を学区内で売った事実もなく全くの潔白だったが、警察側は証拠があるので司法取引をしろと弁護士も言う。金銭的にも精神的にもどうにもならない状況だったが、ディは自分の無実を信じて...
登場人物や町の名前は変えてあるが実際にあった話。しかもたった10年前の出来事である。それなのに久々に一直線の差別問題を扱った作品である。たった10年前にもこんな事が実際にあったんだなってビックリさせられる。主人公は24歳の若い女性。彼女は4人の娘が居るシングルマザー。下2人の娘の父親も自分の母親も同じプロジェクト内で生活している小さな小さな世界。確かにディはローザ・パークスのような完璧な市民という訳ではないけれど、無実である。しかし権力を武器に無実の人々を窮地に押し込めたのが地方検事。悪い事をしない為に先に刑務所に入れてしまうという手法。そんな彼に投票して彼を地方検事の座に置いていた人たちも同類である。この映画は2000年に起きた事実をそのままストレートに描いている。
「真実が自由にさせてくれる」、そう信じた主人公の勇気に素直に感動出来る。このテキサスの小さな小さな町で起きた出来事を、この小さな映画は人々の大きな心に大きな物を残してくれるだろう。
(Reviewed >> 1/6/10:DVDにて鑑賞)