●● レビュー
ロバート・タウンゼントが作り出す世界。いつもそこでは、人々が人のぬくもりに触れて暖かい気持ちになれる。
私は、このタウンゼントが作り出す作品が大好きだ。彼の作品は、スパイク・リー程、映像が綺麗でパンチのある作品ではないかもしれないし、ジョン・シングルトン程、優れたストーリーを生み出さなさいかもしれない。でも、私はこのタウンゼントの作る作品では、必ずといっていい程、いつもいい気持ちになる。今回は、彼らしいジョーク何かはないが、その分、いつも以上にヒューマニズムに溢れていて、暖かい気持ちになる。人と人の繋がり。彼がいつも見せてくれる人の優しさに、私の心が安らぐ。
プロデューサーも務めた主演のアンドレ・ブラウハーとは、「Love Song」の時にタウンゼントがブラウハーの部分を監督していた筈。その時の繋がりで、ブラウハーはタウンゼントに監督を依頼したのかもしれない。そのブラウハーも堂々たる演技で素晴らしかったが、共演のチャールズ・S・ダットン、マリオ・ヴァン・ピープルズも素晴らしい。ダットンの人間味溢れる男。ピープルズの聡明な男。この主演3人共が、監督としても第一線で活躍出来る人物だが、その3人をまとめたタウンゼント、そして監督を信頼した3人。そのいい関係が、作品中に充満していた。
やっぱり、ロバート・タウンゼント・ワールド。ディズニー・ワールド以上に、夢と希望、そして人間味に溢れている、大人が大人として楽しめる夢の空間だ。
(Reviewed >> 3/23/02)